● 理事長あいさつ

 淀井病院は昭和 24 年開設された淀井医院から始まり昭和 32 年に病院組織となったもので、 それからすでに 60 年近くが経過し私が 4 代目の院長を務めております。
その間、高度経済成長時代も去り少子高齢化社会、超高齢化社会へと世の中は大きく変化し当病院の役目も次第に変化してきておりますが、地域の方々の健康を守るという医療の理念はいつの時代にも変わるものではなくこれからも皆様方のご希望に沿えるよう、また満足していただけるように努力していきたいと思っておりますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。


 昨年(平成 28 年)には大変うれしいことがありました。
当院は、初代院長の淀井強自身が腎不全のため血液透析治療を受けていたこともあって、昭和 47 年頃から透析治療に携わるようになりましたが、その当時昭和 50 年に当院で透析治療を始められ以後通院透析治療を続けておられました患者T.H.様が大阪腎臓病患者協議会より透析歴 40 年の長期透析患者表彰を受けられたことです。
昭和 50 年は私が医者になった年ですし、T.H.様は当初たとえ血液透析を始めても 5 年の命と思ってくださいと主治医より宣告されたそうで、まことに隔世の思いで感慨深いことであります。
当然のこととして、患者様ご自身の自己管理、自己養生が一番大事ではありますが、その後の透析医療の進歩、透析医療に携わる方々の努力、研鑽などが大きく貢献したことには間違いないものと思います。 さらにたくさんの患者様が表彰されることを心より願っております。




理事長  淀井 省三

 ● 院長あいさつ

 令和 5年4月から淀井病院院長を拝命いたしました上野宏樹と申します。 当院は昭和 24年に淀井医院から発足し、昭和 32年からは病院として組織され私で 5代目となります。 約 70年の間、東住吉区の医療を支え、地域に根差してきた病院として誇りをもって病院運営を継続してまいります。

 昨今、新型コロナ感染症で医療の世界も大きく揺さぶられました。少子高齢化も進むなかで多様化が重視される令和の時代。医療に対する考え方も時代とともに変化しています。医療の世界も 2024年からの働き方改革で変わろうとする中、淀井病院はこれからも変わらず地域の病院でなくてはならないと考えています。これから高齢化はさらに進み、様々な病気と向き合う人が増えてきます。これからは、一つ一つの病気を診るだけでなく患者様自身、人を診る「かかりつけ医」がとても大切になってくるのだと思います。淀井病院は、地域の患者は地域でしっかりみていく体制づくりを、介護老人保健施設「桑の実」や多機能介護センター「マルベリー」と連携を取りながら充実させてまいります。様々な患者様の「かかりつけ病院」となるべく、これからも努力してまいります。




院長  上野 宏樹